安見工房個展
<安見工房個展>
4月1日(金)~4月11日(月)
― 青釉野菜 ―
このモチーフについての安見さんのことば。
「口に入れて安全で、かつ不変的なものは何だろうと考えたとき、それがお野菜だった。」
いつも食す私達の親しい存在。
土に蒔かれたちいさな種から生まれ育つ、豊かなかたち。
同じ「土」という母なる材から成形された焼き物。
共通の土壌をもつ野菜と焼き物がひとつになったこのシリーズには
その力強いエネルギー、生命力、創造力が
一点一点に満ち溢れています。
― 飴釉メルヘン ―
小さな子供のころ、開けた本から立ちのぼる物語の香り。
自分を愛おしんでくれる誰かの優しい声で聴くおときばなし。
大人になって改めて深く感じる童話。
メルヘン。
空想。心象。
一人ひとり違う、どこまでも果てしなく自由な物語。
線刻と絵付けで施されたその風景は
「目にされた方が自分の物語を想像し、つくっていただけたら・・・。」
という思いが込められています。
掌にのせた器から
どんな物語が浮かびますか?
信楽の粘土質の地層より自ら掘って、薪窯で焼いた作品。
少し鉄分のある素地の上に白い粘土を化粧掛けすることで
淡い紋様を浮き出させています。
― 安見勇人 ―
安見勇人さんの火色荒土。 安見麻紀さんが絵付けした青釉と飴釉。 この両作品とは、それぞれ異なる場所で出合いました。 つくったひとの名も知らないまま、それぞれに惹かれた作品たちが 今、桜美庵にならんでいます。 あと4日。 数に限りもある実物を その眼と手で触れてみてください。