ある雨の日、一個の飯碗に出会う。

白磁であって静かな色を持ち、神具の様な清らかな佇まいを感じた。
一目惚れだった。

隣り合う他の器とも調和しながら、何れとも似ていない。モダン。そして軽い。

今まで好きな器にあまり出会って来なかった。それほど気も無かった。
うつわへの扉が開かれた瞬間だった。

 

阿南維也

 

次の朝、友人に見せるためスーツケースからエアパッキンで包まれた例の飯碗を取り出す。

「コレヤ君の?」

見るなり友人は、その飯碗の作家の名前を口にした。
なんでも幼馴染で今も交流があると言う。

「運命だ!」偶然の感動に手を取り合う。
作家は遠く大分にいるのに、すぐに繋がって新店舗オープンの日には沢山のラインナップが店頭に並んだ。

こんな展開は祝福だ。
作家の名前は阿南維也。聞けば超売れっ子の作家さん。

それ以来、毎朝毎晩一目惚れした白磁で美味しく白米をいただいている。

見渡せば〇+〇ワトワには、不思議な縁でつながった質も氣も良き物たち。
沢山の感謝があふれる〇+〇ワトワです。