「日本の六古窯」のうちのひとつ。
常滑(とこなめ)

平安時代
この地から産出される良質な土を使い
丘陵地の斜面に穴窯をつくって
甕や壷を焼いてきた歴史ある土地。
そこでつくられたさまざまな急須を
今回ご紹介します。

無釉の焼き締めは心地よい肌ざわり。
磁器と変わらず堅牢で、使っていくうちに肌合いや質感がしだいに変化します。
造形美、機能美は匠による卓越した技によるもの。

炭化に白化粧、ステッチ、丸みのあるフォルム。
細(ささめ)の陶製茶こしは、お茶本来の味をそのまま楽しめます。
今回店頭に並ぶのはすべて
この陶製茶こしになります。

    

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極めて薄い平型の急須。
茶葉がのびのびと広がるので玉露、上級煎茶におすすめ。
切れが良いのも気持ち良い。

海に面した土地ならではの「藻掛け」は
表面に海藻の一種であるアマモを巻いて模様をつける江戸時代からの技法。
塩分の調整で色の濃淡が違います。
「宝瓶(ほうひん)」は取っ手がないので
利き手は自由です。


見慣れた大きさからすると
一見小ぶりで容量が大きくないような印象を受けますが、
1人分が80~100㎖の場合
しっかり3人分は入ります。

普段お目にかからないような、さまざまな急須が並びますので
どうぞゆっくりご覧下さいませ。

いつもの初摘みの八女茶、水出し茶も一緒に並びます。